会長あいさつ(小林市長) 堀 泰一郎
 
 近年、国の厳しい財政状況や急速に進む少子高齢化など、市町村を取り巻く状況がますます厳しくなる中、地方分権の推進や道州制の議論が活発化するなど、私ども市町村は将来に向けて、今まさに大きな変革の時期を迎えていると思います。
 住民に最も身近な基礎的自治体であります市町村には、広域化する生活圏や経済圏に対応したまちづくりや高度な住民サービス、また、地方分権時代にふさわしい行財政基盤の強化や自治能力の向上などが求められており、市町村合併はその有効な方策の一つであります。
 さて、西諸地域では旧合併特例法下での合併を目指し、平成16年4月に1市2町1村での法定合併協議会を設置し協議を行ってまいりましたが、協議が不調に終わり誠に残念な結果となりました。  
 小林市としましては、平成18年3月20日に旧須木村との新設合併により新生小林市が誕生し、新市建設計画に基づく新たなまちづくりに積極的に取り組んでいるところであります。
 このような中、高原町、野尻町の住民説明会等での地域住民の意向を受け、両町から並々ならぬご決意とご英断の上で、昨年12月に小林市に法定合併協議会設置の申し入れがありました。私ども小林市としましても市議会のご理解を得まして、そのご決意を真摯に受け止めさせていただくこととし、本年3月6日に1市2町の首長が、合併を前提とした法定合併協議会設置に対する最終意向確認と確認書の調印を行ったところであります。
 1市2町では3月議会において法定合併協議会設置議案と予算関連議案を提案し、審議の結果、各議会で議案が可決され、議会での議決を受け4月1日に法定合併協議会を設置し、翌2日に県知事への法定合併協議会設置の届出を完了したところであります。
 今回の法定合併協議会では、前回の協議経過や結果を検証し、1市2町の歴史や文化・伝統を尊重しながら、また健全財政や行政改革の視点を十分踏まえ、合併に関するさまざまな項目について、お互いに納得いただけるよう、真摯に協議を行っていきたいと考えているところであります。

副会長あいさつ(高原町長) 日高 光浩

 高原町におきましては、国の地方分権の推進、少子・高齢化の進行、広域的行政課題への対応、厳しい財政状況への対応等を踏まえ、合併は避けて通れないとの認識の下で町民への情報提供や説明会を開催して参りましたが、概ね町民の理解を得ることができたものと判断し、野尻町長さんと共に小林市長さんに合併協議会設置のお願いをしましたところであります。
 小林市長さんと小林市議会におかれましては、両町の申入れを快くお受けいただき、去る4月1日に「小林市・高原町・野尻町合併協議会」が設置され、第1回目の協議会開催となったところであります。この場をお借りしまして心からお礼を申し上げます。
 さて、市町村合併は、関係住民の生活に大きな影響を及ぼすことから、合併協議会において地域住民の福祉の向上に資するか否かを公正かつ慎重に検討し、合併後の将来についての計画を作成することとされています。
 今後、この協議会におきまして合併に関する多くの項目について協議をお願いすることになり、皆様方にも大きなご負担をお掛けすることとなりますが、将来に渡り西諸地域の一体的な均衡ある発展を推進していく上からも皆様方の真摯な協議をいただきますようお願いいたします。

副会長あいさつ(野尻町長) 長瀬 道大

 この度、小林市、高原町、野尻町によります法定合併協議会が設置され、大変ありがたく思っている次第であります。
皆様ご案内の通りでございますが、先の一市二町一村によります法定協におきましては、野尻町は諸般の事情により途中離脱することになり、一市一町一村の皆様方に多大なるご迷惑をお掛けし、大変申し訳なく思っている次第であります。
 その後、当町は自立の道を模索してまいりました。結果、7~8年は何とか自立で行けると判断いたしましたが、しかし、自治体を取り巻く環境は年を追うごとに厳しくなり、10年後あるいは20年後の将来を見すえた時に非常に厳しいものがあり、今、合併しておかないと必ずや禍根を残すという強い思いの下、町民各位にその必要性を訴えてまいりました。
 その結果、大方の町民にご理解いただき、去る3月議会におきまして法定協設置の議案が賛成多数をもって可決されました。
 また、小林市におかれましては、高原町、野尻町の申し入れを温かく受け入れていただき、感謝しているところです。
 さて、合併さえすれば各市町村が抱えている諸課題であります財政問題、地方分権の受け皿、少子高齢化、過疎化等々の問題がただちに解決されるか、サービスが目に見えて向上するかというと、そういうことはもちろんないと思います。
しかし、人口が増え経済が拡大し税収も増えたのは昔の話であり、このまま合併せず自立で行くとするならば、課題の解決はなおさら難しくなり、サービスはより低下していくものと思います。
 現在も、道路特定財源や後期高齢者医療制度などで大変に混乱しておりますが、今後、今以上に必ずや来るであろう幾多の困難を克服するために足腰の強いしっかりとした自治体を作り上げておく必要があると思います。そのための手段として合併があると思います。小林市を中心とした西諸地域は、霧島連山の北麓にあり自然豊かで地理的にも恵まれ、また人情にも厚く多くの人材も輩出しております。
 三人寄れば文殊の知恵と言いますが、西諸地域の三つの自治体が合併するならば、必ずや他の自治体に負けない基礎のしっかりした立派な自治体に成り得ると思います。
 なお、合併協議を進めていく上で堀市長さんもおっしゃいましたように、主張すべきは主張するものの、お互い譲り合う精神が肝要と思います。
 我田引水にならないよう十分留意していかなければなりません。
 前回の轍を踏むことのないよう不退転の決意で臨んでおりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
協議会について
3首長あいさつ
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